生理痛の中でも特に多くの女性が悩んでいるのが腰痛の症状です。
腰が痛いと起き上がる気にもなれず、気持ちがどんより暗くなってしまう方も多いと思います。
そこで今回は生理痛で起こる腰痛の原因と、4の改善法について紹介していきたいと思います。
辛い腰痛を改善して生理を乗り越えていきましょう!
生理痛の腰痛の原因
原因①
ホルモンバランスの乱れ
生理が起こるまでの期間はエストロゲンというホルモンの分泌が優位になっているのですが、生理になるとプロゲステロンというホルモンの分泌が優位になります。
プロゲステロンは子宮を収縮させて内膜の排泄を促していて、この収縮が腰痛などの生理痛を引き起こす原因になっているんです。
ホルモンバランスが乱れる場合にはどちらか1つのホルモンだけが多く分泌されていたり、極端に分泌量が少なくなることでさらに腰痛が悪化する場合もあるんです。
原因②
リラキシンの影響
生理前に分泌されている卵巣ホルモンの中にはリラキシンというものがあります。
リラキシンには関節を緩めるという特徴があり、股関節だけでなく骨盤周りの筋肉を緩める働きもあるんです。
そのため、生理前や生理の初期段階に緩まった骨盤周りの関節を筋肉で支えようと働くことで腰周りが張ったり痛みなどの症状が現れるのです。
原因③
プロスタグランジンの影響
プロスタグランジンという物質には子宮を収縮させるという特徴があり、生理前に集中的に分泌されています。
このプロスタグランジンは痛みの元とも言われていて、何らかの影響で過剰に分泌されていると過剰に子宮収縮が行われ腰痛を引き起こす原因になってしまうんです。
原因④
骨盤周りの血流の悪化
これにも先ほど紹介したプロスタグランジンが関係していて、プロスタグランジンには血管を収縮させる特徴もあることから骨盤周りの血流を悪くしている可能性があると考えられています。
また、生理後半になるとプロスタグランジン以外にもたくさんのホルモンが分泌されるので、ホルモンバランスが崩れやすくなっています。
ホルモンバランスが崩れると骨盤周りの血流はさらに悪化してしまい、骨盤内に血液が溜まることで腰痛や腰のだるさという症状を引き起こしてしまうんです。
原因⑤
病気の影響
生理痛や腰痛がひどい場合は子宮や卵巣の病気が隠れている場合があり、一般的なものであれば子宮内膜症や子宮筋腫などの可能性が考えられます。
子宮内膜症や子宮筋腫は20代、30代の女性であれば20%以上の確立で隠れているのではないかと言われるくらい、一般的な病気なのです。
中には症状が現れない場合もありますが腰痛や吐き気、腹痛、月経過多などの症状が現れた場合には1度産婦人科を受診することをおすすめします。
原因⑥
妊娠の可能性
生理の影響で生理前に腰痛が現れたという場合は、妊娠初期症状の可能性もあります。
先ほどリラキシンについて紹介しましたが、リラキシンは妊娠初期にも分泌されていて、妊娠初期段階に分泌されたリラキシンの影響により腰痛を引き起こす場合もあるのです。
生理前に起こる腰痛は骨盤内に溜まった血液が原因で引き起こされ、腰が重くだるくなり腰痛が現れるのに対し、妊娠初期段階の腰痛は腰全体がじんわりと痛くなる傾向にあります。
普段と違う腰の痛みを感じた場合には妊娠の可能性もあることを覚えておきましょう!
腰痛の対処法
対処法①
身体を温める
女性は男性に比べると冷えで悩んでいる方が圧倒的に多く、冷えが原因でホルモンバランスが乱れ血流が悪くなると言われています。
冷えが原因で腰痛や生理痛が悪化してしまう場合があるので、身体を温めることは腰痛を改善するうえでもとても大切なことなんです。
特に生理中は下腹部や腰周り、足を中心に温めていくと良いでしょう!
対処法②
骨盤の歪みを整える
生理痛の中でも特に腰痛の症状が辛い場合には、骨盤が歪んでいる可能性が高く、骨盤の歪みを整えるだけでも腰痛が改善されることが多いので骨盤を整えるトレーニングを取り入れるのがおすすめ!
また、骨盤を歪ませないという意味では普段の姿勢を意識するのも大切なポイントです。
立っているときや座っているときの姿勢を意識するだけでも効果が現れますし、トレーニングをする時間がないという方には骨盤ベルトもおすすめ◎
骨盤ベルトは専用のものを購入しなくても、ゴムチューブや使わなくなったストッキングやタイツでも代用できますよ♪
対処法③
腰痛に効く食べ物を食べる
痛みの元に効く食べ物
カリウムやDHA、EPAが含まれている食べ物は痛みの元となっているプロスタグランジンの生成を抑える効果があります。
カルシウムがたっぷり含まれている干しエビやしらす、ひじき、イワシなどを食事に取り入れるようにしましょう!
また、DHAやEPAは青魚に多く含まれているのでサバやイワシ、カツオ、サンマなどを取り入れていくと良いでしょう♪
冷えを改善する食べ物
冷えを改善して腰痛への効果を期待するなら生姜やねぎがおすすめ!
特に生姜は身体を温める効果が高いので、料理に活用したり生姜湯を飲むのもおすすめです。
薬味は料理に取り入れやすいので生姜やねぎを積極的に活用することで冷えの改善に役立てていきましょう♪
対処法④
ツボ押し
血海
このツボは血行を良くするためのツボで、膝の内側から指2本分上に位置しています。
親指で優しくツボを刺激することで血行が良くなると言われています。
腰痛だけでなく生理不順や産婦人科系の症状にも効果があるので、まさに女性のためのツボと言えるでしょう♪
三陰交
三陰交は有名なツボなので、名前を聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
内くるぶしから指3本分上に位置していて、親指で刺激します。
三陰交は血を補うツボと言われていてこのツボを押すことで血行が良くなると言われています。
ツボにはまだまだたくさんの種類があるので、お気に入りのツボを見つけてみるのも楽しいかと思います。
1つ覚えておくといつでも実践できるのでぜひお試しあれ♡
おわりに
腰痛は生理痛の中でも苦痛に感じている女性が多く、とても厄介な症状です。
身体を温めたり生活習慣の見直し、適度なトレーニングなどで改善される場合も多いので、自分に合った対策法を取り入れることで辛い腰痛を改善していきましょう♪